便秘症
便秘症は、本来排出すべき便が適切に出ないことによる腹痛や排便困難感が長期にわたって続く病態を指します。
20~60歳の女性に多く見られ、60歳以上では性差が少なくなります。
原因は食生活や運動不足、内服薬の影響、持病など多岐にわたり、大腸がんのような病気の可能性もあるため、医療機関での診断と治療が推奨されます。
便秘症の症状には腹痛、腹部の張り、硬い便による排便困難、残便感などがあり、これらが3ヶ月以上続く場合は慢性便秘症とされます。
重要なのは器質的疾患の除外で、特に便秘が慢性化している場合は、血液検査や大腸内視鏡検査などの精密検査が必要です。
治療ではまず食事や生活習慣の改善が第一で、それでも解消しない場合には下剤が用いられます。
非刺激性下剤の定期的な使用が基本で、刺激性下剤は一時的な使用に留めるべきです。
市販薬の常用は便秘症を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
新しい治療薬もあり、改善されない場合は医師に相談することをお勧めします。